今期初のサンゴ保全活動に参加してきましたよ。
実はコレ、主に沖縄本島から慶良間諸島へダイビングツアーを行っている事業者が、
サンゴの保全のために活動を行うという趣旨。
もともとは、慶良間諸島のエコツーリズムのお話があり、
沖縄本島だけでなく、慶良間諸島のサンゴ保護のために、
何かアクションを起こさねばならないってことで、
主に那覇のショップが中心となって、団体を作り、始めたのがきっかけ。
そもそも、我々のような普段は乗合船で慶良間にいく個人ショップが
単独で慶良間の保全活動を行うのは不可能だ。
ま、泳いでいけるような距離でもありませんので。
で、この団体の中で、船を所有するような大手ショップの協力があり、
我々のような個人ショップも晴れて慶良間の保全活動ができるって仕組み。
なので、特に那覇エリアの個人ショップはこの団体に所属しているところが多い。
→慶良間サンゴ礁保全利用部会沖縄本島支部
ただ、あれやこれやと、慶良間諸島は国立公園になってしまい、
今となってはその最初のエコツーリズムの話がすっかり宙に浮いてしまった状態。
ほんとは、この保全活動の成果を持って、
慶良間諸島側に対して沖縄本島側からの慶良間利用を交渉するためでもあったのですが。
それも今や膠着状態になっていたり。
そんな中、このサンゴ保全活動だけどは続けたほうがいいだろうってことで、
我々のような個人ショップも保全活動に定期的に参加しているというのが現状。
確かに、保全活動を始める初期の頃からすれば、
パッと見はわかりませんが、驚くほど成果が出ているともいえる。
そもそも保全活動ってナニ?って思えるかもしれないけど、
実はサンゴを食する貝・レイシガイダマシというのを駆除するのが目的。
それ以外にもオニヒトデや、海中の釣り糸などのゴミの除去もあるけど、
こちらはそれほど数が多くは無いので・・・。
こんな感じにサンゴの隙間にハマっております。
全体を見ると、こうやって部分的にサンゴが白化して、
やがてサンゴ全体が死んでしまうことも。
ま、この地道な作業のかいがあってか、
チービシにはなりますが、浅場のサンゴはまだまだ健在な状態を保っております。
正直、この保全活動で慶良間全体のサンゴを守ることができるのか?と言われれば、
おそらくそれは不可能に近いかと思われる。
せめて、我々が普段利用することが多いポイントだけでも、
なんとか後の世代までサンゴを残していきたいかと思います。
ちなみに、慶良間だけでなく、沖縄本島もそうだけど、
サンゴ礁自体が年々、減少しているというのは間違いない。
かつて一面サンゴだった癒し系サンゴポイントが
今では岩場の地形ポイントに変わり果ててしまったとこも数多くある。
あと、5年先、10年先、
たった10年だけど、この沖縄の海がどうなってしまうのか、
ちょっと不安に思ってしまうくらいかもしれない。
多分、この保全活動も、サンゴの減少を部分的に遅らせることはできるかもしれないけど、
根本的な解決にはなってないんですよね~。


